つれずれなるままに

生きていると色々ありますね

あたたかい場所

ぬくもり溢れる

あの家に帰りたい

 

父が笑い晩酌をしながらテレビを見て

母は忙しそうに台所と居間を行ったり来たり

姉は退屈そうに料理を箸でつつき

 

私はあの場所に存在していた

家族という一員として

ごはんを食べていた

 

帰りたい

あの頃へ

春の舞踏

小さなリズムを刻んで

ステップを繰り返し

繰り返し

 

つま先が痛くなるまで

ステップを繰り返す

 

春の舞踏

 

誰にも聞こえない

このリズム

 

山が桜色に染まったら

ここに来て

 

 

 

 

 

最後の春休み

ピンクの空気が

私をここにつれて来た

 

かぐわしいこの匂い

この空気

 

あのときの桜の樹々は

まだ咲いてないのに

遠くからでも

ピンクに見えた

 

そして

走る馬を見ず

隣に居る

あなたばかりを

見ていた

 

春の1日

トマトジュースを飲み干した

 

 

 

 

崩壊

ソプラノのオペラ歌手みたいな声を立てて

崩れ落ちて行く

 

私の後ろの壁

 

崩れて崩れて崩れて

 

私は走る

破片が突き刺さらない様に

 

もっともっと走って

何も無い所まで逃げて

 

その場所には

何が見えるの?

春の雪

あなたの髪や顔を濡らす

春の雪は

フワフワと

つかみ所がなく

哀しい気分

 

そんな先を歩かないで

私と手をつないで

 

 積もらない雪が

舞っている

 

 

 

泣いてしまうかもしれない

今度あなたに会ったら

私は泣いてしまうだろう

 

誰にも理解されない

この溢れ出る想いを

こらえきれなくて

 

ただひとつだけの事実

今も胸の中に燃える

消える事の無い

小さな炎

 

 

#しだれ桜

なまめかしい

強い色で

私を魅了したあなたは

しだれ桜

 

まだ少女の私には

その なまめかしさが分からなくて

 

他の桜とは違う

その美しい立ち姿に

毎年胸を躍らせていた

 

親友と散歩したときも

恋に溺れたときも

落第しそうだったときも

池の鴨に襲われたときも

 

あなたは見ていた

私を見ていた

 

あなたが

強い色の花を全身に纏って

手を広げたら

春はもう終わりに近づいている

 

花びらが風に舞ったら

春はまた終わりを告げ

 

私は花びらを追いかける